鳴門市立図書館 2階 視聴覚室
2019年 11月 17日 10:00~12:00(開場 9:45)
対象:中学生・高校生・大学生・一般の方 参加費:無料 定員:30名
講師:川口遼 首都大学東京子ども・若者貧困研究センター特任研究員。 専門はジェンダー・セクシュアリティ研究と家族・労働・福祉の社会学。 近年は、「男らしさ」の視点から男性にとって労働と家族がどのような意味を持っているのかを検討している。
【イベント内容報告】
そもそも男らしさってなんだよ‼️ (誰にケンカ売ってんだか?笑) 〜らしさを超えて〜をテーマに 男性学の研究者、首都大学東京の川口遼先生を招いてのワークショップ🎶
今回は出席者が高大学生と大人という中で、 近代社会における「男性規範」や その志向性(優越志向、所有志向、権力志向)から 恋愛、人間関係における性の二重規範や (男性は性に対して積極的、女性は受動的) 男性性のヒエラルキーについても、 学術的な話だけではなく、 実生活でも、そうか…そうだよ、あるよな…と 思えるお話が沢山あり、 また同じグループになった高校生からも 学校や社会の中にまだ残る課題についても 積極的な発言があり、 ぐるぐると考えた2時間でした😆
人はそもそもなぜ、カテゴライズしたがるのか? (日本人だけのような気もするけど…) 人にマウントしたがるのか? そこに歴史的な背景も含め、 根深いものがあるような気がします。
とはいえ、私たちは現代を生きてるのであり、
その考えや行動が未来に繋がっているのであるからこそ
今日の学びをみんなに伝えること、
日々ジェンダーしていること(Doing gender)を
ちゃんと意識すること、
男らしいとか女らしいとか枠で捉えず、
ありのままのその人を見ること、
尊重することなど
地道な草の根運動を継続していくことで
世の中が変わっていけばいいなぁと思いました。
(黒濱 綾子)
今日は学生さんも多くて、もっと本質的なというか根深いところまでお話がありました。 (データがきちんと示されて、その上で話が進むので、とてもわかりやすいし考えるポイントも明確になって気持ちいいです)
「草食化」は実は女子に傾向が強いということらしいのですが、 (最近は学校などであからさまに男女別に何か行われることが減っていることから、性別隔離が解消されつつある中で、性愛関係になることで人間関係が変質してしまうことへの恐れがある) でも「草食系男子」が従来の男性像に反するものだったから騒がれた。 と聞いて、なるほど!と思ったり。。
「女性が台頭してくることで、かつて維持していた経済力の喪失や、家庭や職場、 地域社会で「何か奪われている」という思いに無自覚にとらわれている。(剥奪感の男性化) けれど、どうしてそれが自分に与えられるもの、持てるものだと思っているのか?」
男性にとっては、居心地の悪いお話だったかもしれませんが、参加の方はしっかりと受け止めて発言や質問をしてくださっていました。
教育大の学生さんが、学校現場でどのように考えて行動すれば良いでしょうか?という質問も出ました。
「フェア」であることについてはもっとゆっくりきちんと話が聴きたいので、次回もう一度してもらえたらいいな。 息子も含め、多くの学生さんと話ができたらいいなと思います。
(佐々木 由紀)
申し込みフォーム:こちら
【イベントの内容】 チラシの背景に薄く書かれた言葉。
全部、男だから…につながる言葉として、私たちが「聞いたことある」と書き出した言葉。その多さに愕然とします。
一体それってどこからきたんだろう?本当にそうなの? 反対に、男だから知らずに得したりしてることもあるのかな? じゃあ、女なら?そもそもこれって男女で分ける部類の話? この、もう、なんだかよくわからないモヤモヤをどう考えればいいんだろう。。。!
この分野の新進気鋭の若手研究者川口さんをお迎えして、このモヤモヤについて一緒に考えませんか? 学校の中の方が、もしかすると窮屈なのかもしれないこの問題。 中高生・大学生の参加も広くお待ちしています。
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